事業名称 |
2008ながさきみなとまつり
|
|
登録単会名 |
九州/長崎県/長崎YEG |
テーマ |
ECO
|
事業内容 |
下記事業について、実行委員会幹事長(長崎YEG直前会長)を輩出し、長崎YEGの全体事業としてイベント推進委員会が担当し、イベント全般(PR・花火・ステージ・パレード・出店・警備・清掃・クルーズなど)について管理・運営を行った。
◆開催趣旨
ポルトガル貿易船が初めて長崎港に渡来した元亀2年(西暦1571年)から数えて、今年で437周年となります。
鎖国時代には、出島が我が国唯一の海外との交流窓口となり、異文化が取り入れられるとともに、安政の開国では函館・神奈川などと並んで、長崎港がアメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスとの貿易港に選定されるなど、我が国有数の国際貿易港として、長崎の繁栄に大きく貢献をいたしました。
このように輝かしい歴史を有する長崎港も開港の時期さえ不詳で、開港を記念する行事等は全く行われず、港に関する市民の意識は薄れがちな時代がありました。
長崎商工会議所では、かねてから長崎港に対する市民の認識を深め、一層の発展を期するため、開港記念行事について議論を重ね、昭和5年4月史学者の古賀十二郎らに委任して、史実によって長崎開港を1571年と認め、県・市・海事関係者とはかって、長崎開港記念会を設立いたしました。
私どもは、毎年4月27日の開港記念日に先賢顕彰式をはじめとした開港記念行事を行うとともに、夏季には海・港に関わりを持つ数多くのイベントを実施して参りました。中でも、ながさきみなとまつりは、市民や観光客が港に集い、まつりを楽しむことにより、長崎の海と港のすばらしさを再認識し、これからの街づくりを共に考える機会とするとともに、県内外からより多くの来街者を促し、長崎の経済・文化の振興発展を願って開催している事業であります。
◆イベント内容
花火大会 両日とも20時50分に打上を開始します。26日3000発・27日5000発
ステージイベント(両日とも16時スタート予定)
夏に聴きたい名曲で綴る「なりきりコピーバンド天国」
毎年恒例の「市民参加ステージ」とゆかたクイズ&ゲームコーナー
長崎先賢さるき
先賢山車クイズラリー(7/26)と市民参加による先賢行列長崎さるき(7/27)
出店イベント(両日とも13時から22時まで)
エコに配慮したフードエリアやエコ関連商品の販売・展示
無料ゆかた着付け直しブースの設置
「グリーンバード」エコブースの設置
観光丸クルーズ(予約制)
ハウステンボス所有の観光丸が長崎港をクルーズします。(定員300名)
7/26 2便(内1便は花火観覧クルーズ)
7/27 5便(内1便は花火観覧クルーズ)
|
効果・成果 |
エコというコンセプトに賛同いただいた多くの企業・団体・市民にご協力いただき、様々な反響のなか大成功に終わった。中でも今回はじめてオフィシャルスポンサーとなった「ジャパネットたかた」については、7月26日イベント会場より全国11局ネットの1時間番組生中継を行っていただいた。また、グリーンバード吉祥寺リーダーでap bank fesのバックコーラスをつとめる歌手・登坂亮太氏も東京よりボランティアで駆けつけ、エコトーク&ミニライブを実施(登坂氏の楽曲をCMソングとして採用)、エコ啓蒙テレビCMには黒人演歌歌手ジェロ氏より「みなとまつり ポイ捨てゼロ」のコメント付きで出演いただくなど、予想を超える相乗効果を生み出した。
さらにエコ花火に対する取材も殺到し、地元以外でも、コクヨの公式サイト「ECO BIZ TODAY」での記事掲出やテレビ朝日開局50周年記念番組「列島異変2008〜ニッポン熱帯化の恐怖〜」でも長崎の環境保全の取り組みとして放送されました。
何よりもエコというコンセプトを設定した結果、参加スタッフに敬遠されがちだった清掃部門(ゴミ回収)にスポットをあて、イベントの主役的存在に昇華させたことで、長崎YEGをはじめとする青年協力団体(長崎青年会議所ほか)の結束力が強まり、参加ボランティアスタッフのエコに対する意識が高まったことは大いに意義があった。2日間のゴミ回収量は約14tであった。
|
連携単会名 |
九州/大分県/大分YEG
|
協力団体・企業 |
主催:長崎開港記念会(長崎県・長崎市・長崎商工会議所・長崎国際コンベンション協会・マスコミ各社・交通会社各社ほか)・ながさきみなとまつり実行委員会
実施運営:長崎商工会議所青年部・長崎青年会議所・長崎青年協会・長崎ネットワーク市民の会
後援:NBC長崎放送
特別協力:JT日本たばこ産業・グリーンバード長崎・ハウステンボス・エムケーケー・上滝・長崎県長崎港湾漁港事務所
協賛:三菱重工業長崎造船所・十八銀行・親和銀行・長崎銀行・ジャパネットたかた・NTT西日本・九州電力・西部ガス・AIGコミュニケーションワン・三菱電機グループ・キリンビール・夢彩都・長崎出島ワーフ・アミュプラザ長崎・松藤グループ・長崎ケーブルメディア・フェスタ・ケイズ・やすらぎ伊王島・みやび園・みらい長崎ココウォーク(長崎自動車)・喜道庵・グロースコーポレーション・長崎トヨペット・ガーデンシティ東長崎・クリーンマット・五島手延うどん協同組合・角煮のこじま・匠寛堂・チョープロ・九州ガス設備・ほか約1000社
|
開催場所 |
長崎市 長崎水辺の森公園およびその周辺
|
開催期間 |
2008/7/26 - 2008/7/27 |
事業運営人数 |
200人
|
関連事業継続回数 |
15回
|
事業目的・目標 |
環境負荷を極力なくしたECO花火を打ち上げるなど、長崎の夏の夜を華麗に彩りながら、
日本で一番、地球環境にやさしい夏まつりを目指します。
そして長崎のこどもたちの未来に「環境」という財産を残したいと考えます。
|
特徴・特色 |
日本商工会議所の環境行動計画に沿い、長崎の夏に最も集客力のあるイベントにて、地球温暖化対策に取り組むことは、影響力も高、く効果的な啓蒙がはかれると考えました。
■ながさきみなとまつりクリーンアクション『Let’s ECO』の具体的な取り組み
イベント会場内のポイ捨てゼロ運動を推進
ステージ出演者よりエコメッセージのアナウンス(出演者の必須条件とした)
ステージ設置の大型スクリーンでのエコメッセージの常時配信と長崎港湾漁港事務所制作の海面清掃活動のPRビデオの放送
JT「拾えば街が好きになる運動」とタイアップ
グリーンバード長崎との合同清掃
先賢山車とゴミステーションを併設し、ゴミ分別ナビゲーション(6箇所)
ゴミステーションでは5分別回収、参加スタッフ常勤で分別ナビゲーションを実施
(ゴミ拾いというボランティア形態から脱却し、ゴミ分別回収ナビゲーターに転身)
集めたボトルキャップについてはグリーンバードを通じてワクチン寄贈団体に送付
エコに関連するクイズラリーを実施、参加者全員にスポンサー提供のうちわとエコバッグを進呈
エコ素材を使用した花火、エコマーク「e」を表現したオリジナル花火の打上
花火中心の星芯を陶器等の土を使用し、海上では水に溶け、陸上では土にもどります。
糊は化学物質を使用したものではなく、お米を溶いたものを使用し、海上に落下した場合も海の生物に害がでないようにし、陸上では溶けてなくります。
打上の玉の固定には、針金は一切使用せずに打ち上げます。
花火打上時(20時50分)に近隣施設への一斉消灯を呼びかけ(CM・依頼文書)
省エネのため、近隣施設の屋外電照物や可能な限りの室内灯の消灯を依頼
香港のクリスマス時のレーザーショーや高層ビル群のイルミネーションとコラボした花火打上とは対照的に、すり鉢状の長崎港のロケーションを生かし、周囲が真っ暗の中で打ち上げる花火は他の地域にない演出である。
エコに配慮した出店エリア
三菱重工業長崎造船所:太陽光発電のデモンストレーション、マイ箸の配布
エムケーケー:太陽光を蓄え、光を発する蓄光材の展示・配布・販売
長崎県環境部:自転車発電によるシャボン玉発生装置の稼動、廃油ろうそくの配布
JT:ひろえば街が好きになる運動
露店商組合:マイ箸持参者には割引サービス
NBC長崎放送にてオフィシャルスポンサー約30社によるエコ推進CMの放送
公共交通機関の利用促進や花火打上時の消灯依頼などを告知
テレビ30秒スポット 513本
ラジオ40秒スポット 460本
|
将来像・夢 |
目指すは日本で一番、地球環境にやさしい夏まつり
まだまだエコに特化し、レベルアップできるところがあります。花火打上時の消灯による省エネ効果の測定、リユース食器の利用やカーボンオフセットの導入、特にゴミのリサイクル活動(例えば、会場で回収したペットボトルはゴミ袋へ、紙ごみはトイレットペーパーにリサイクルし、翌年のみなとまつりで再利用するなど)には力を入れたいと思います。(ゴミゼロ化)
最終的には継続することで「日本で一番、地球環境にやさしい夏まつり」に賛同いただける多くの観光客が、最西端の地「長崎」に訪れていただき地元の活性化につなげたいと思います。
|
関連HP |
長崎商工会議所青年部
ながさきみなとまつり
|