事業名称 |
となみチューリップフェア市街地会場 「タピ・ドゥ・フルーとなみ」の実行運営
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登録単会名 |
北陸信越/富山県/砺波YEG |
テーマ |
【市民一体型のイベントを創生し「となみのチューリップ」を全市民で再認識しよう】砺波市民に「となみのチューリップ」の素晴らしさを再認識していただき、「郷土愛」と共に「地域資源」を楽しみながら見出すイベント事業。
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事業内容 |
80m×5mの巨大な地上絵(花のじゅうたん)をチューリップの花びらで製作、展示する。チューリップの花びらの一部は【球根生産過程で生まれる産廃】を利用し、参加者にチューリップ生産の理解を深めていただく。なお、地上絵のデザインは市内の全小学生を対象にデザイン募集を行い、最優秀賞を選考し製作原案とする。
その他には近隣山地から残雪を運び、会場である駅前商店街にスノーボードのトリック台を設置し協力事業者に大会を開いていただき、若年層の活動の場を提供。
また、市内工業高校生の団体に子供のおもちゃを無料で直すブースを設置してもらい、「捨てずに直す」ことを実施。
ステージにおいては市民バンドやヨサコイ団体の演舞を披露していただいた。
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効果・成果 |
花のじゅうたんデザインの募集対象である小学生とその親がイベント当日に製作参加者として来場、となみのチューリップを肌で感じていただいた。スノーボードの大会においては暖かい市街地で行う昼夜のスノーボード大会なのでお年寄りや、子供達が観客として魅入っておられ、競技者は普段と違う環境で競技することの難しさや楽しさを味わっていただいた。
また、となみチューリップフェア本会場であるチューリップ公園への市街地駐車場が隣接しており本会場へ移動される観光客へ市民参加の巨大地上絵を観覧していただくこともできた。
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連携単会名 |
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協力団体・企業 |
砺波市、砺波市教育委員会、砺波商工会議所
砺波商工会議所女性部、となみ青年会議所
砺波ローターアクトクラブ、砺波インターアクトクラブ
スノーボードショップJENNY
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開催場所 |
砺波市内駅前商店街、出町子供歌舞伎曳山会館
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開催期間 |
2010/4/25 - 2010/4/26 |
事業運営人数 |
150人
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関連事業継続回数 |
13回
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事業目的・目標 |
◇はじめに
現在、砺波市は富山県内において微量ながら人口増となっています。要因は富山市、高岡市に隣接しており、金沢市へのアクセスも容易であることから伺えます。流入される主な世代として若年層の核家族が挙げられ、主に隣接市町村から移住されており、田園を住宅地に変換して新たに立てた建売住宅などに居を構えられておられます。
その方々においての砺波とは「住みよい環境」であれば良く、「郷土愛」の対象が砺波市ではないのが現状です。転じて「となみのチューリップ」を栽培されておられる農業者の方は減少傾向にあります。
要因としましてオランダ産が安価に流通している事と後継者の不足が上げられます。
先に述べました移住者の方々と代々砺波市に居住されている方々にお互いの共通項を作りたい!そうしないと「田園に広がるチューリップ」「散居村」「となみのチューリップ」が失われてしまい「どこにでもあるベッドタウン」として自活できなくなる可能性があります。
◇移住者と在住者との共通項とは?との考えから発案協議
移住者と在住者が共通するものを考え、結果「こども」に行き着きました。子供達は砺波市の将来を担う財産であり、またその保護者である親は子供達が健やかに育つ環境を作るためならば努力を惜しまないものです。
移住者の子供も在住者の子供も今まさに郷土愛が育まれている時間を生きているのです。
そこで砺波市内の小学生800名強を対象に「となみのチューリップの花びら」でつくる花のじゅうたんのデザインコンテストを発足。最優秀賞者のデザインを採用しました。製作においては各小学校の子供達を募り親子で花のじゅうたんを作成しておられました。
親同士、子供同士で「あ、あっちは赤色よ」「こっちに黄色ちょうだい」など巨大な地上絵を模したじゅうたんの製作は協力しないと完成しません。
また、チューリップ球根栽培は生育途中で花首を刈り取る作業があり、取られた花首は産廃として処理される場合もあることに懸念を抱き、花のじゅうたんをして再利用することに。
そして、小学生、中学生や若年層へのアプローチとして残雪を市街地に運び入れスノーボードのトリック台を設置。地元ショップのご協力のもと大盛況となりました。どうやら市街地での試みは北陸初だったようです。
直接の企画運営は上記ですが、その他のブースはデペロッパーとして協力。壊れたおもちゃを直す高校生や、地産の食材,加工品。県無形文化財である「出町子供歌舞伎曳山」の特別上演等があり老若男女問わず、特に家族で楽しむことができるイベントとして成功できました。
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特徴・特色 |
「チューリップフェア」では市民,観光客のカテゴリなく「来場者」として楽しむことができるが、それでは市民の郷土愛は育たない。
タピ・ドゥ・フルーとなみは砺波市の子供達と親達で共同作業をすることにより「隣の人が誰だかわからないけど関係ないからいい」などの都市型ではなく「おすそ分けができる」田舎型の人間関係を参加された方々に築いていただけた。
また、花首を頂いた農家の方々に、子供達が喜んでいたことをお伝えすると、「こちらこそ」と感謝をもってご返事いただきました。廃棄物といえば聞こえが悪いですが、捨てるはずのチューリップの花首で人間関係の「和」と「輪」をつくることができたのではないかと思います。
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将来像・夢 |
地域の伝統産業になりつつあるチューリップ球根生産へのさらなる理解と地域物産観光の発展、子供達の郷土愛を育てること。
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関連HP |
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