事業名称 |
地域資源活用による名産品づくり事業 『うずまバーガー』
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登録単会名 |
関東/栃木県/栃木YEG |
テーマ |
テーマ …《栃木の強みを活かした名産品をつくりたい》・・・
大企業を中心とする景気の回復感は、私たちの住む地方の中小企業にまではまだ届いていない。大都市圏以外での回復の遅れが目立っており、公共投資に依存しない自立型の経済構造への転換が急務になっている。国は地域経済を支える中小企業が自ら足元を見直し、地域の「強み」となる地域資源を掘り起こし、磨く、こうした中小企業の先進的な取り組みを応援するという。
私たちの住む栃木市においても他市他県にない「強み」となる地域資源があるのではないか、そして、その強みを活かして新たな地域づくり・地域ブランドができないのだろうか、そんなところからこの事業を実施することになりました。
『栃木の強みを活かした名産品をつくりたい』 それが私たち栃木YEGの地域資源活用による名産品づくりのテーマであります。
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事業内容 |
《発案・会議・試作》
栃木県全体での地域資源は155個あり、その中において栃木市は全体の12%を占める19個の地域資源があり、県内においても有数の地域資源宝庫地であります。そんな数多くの地域資源を活用して昨年4月より、何か栃木市の街づくりができないか、と会議を重ねてまいりました。当市は郊外にまいりますと肥沃な農地に、いちご(とちおとめ)をはじめ、にら、ねぎ(宮ねぎ)等の数多くの農作物が生産されております。また、従来より食品加工業が盛んな地でもあることから、この地で採れた農産物と食品加工産業を活かして何かできないのか? 市民に愛され、当市に来られる観光客にも愛されるようなものは何か? と調査研究をしてまいりました。そんな中から浮かんでまいりましたのが、全国各地で百数十種類とあるB級グルメであるご当地バーガーでありました。”地域で取れたものを限りなく使う”ということをコンセプトに材料を選び、味付け、ネーミング、販路、他の団体や企業に協力をいただいての試作品づくり、試食会等、何度となく意見交換、研究、会議を重ねてまいりました。その結果、私たちが考え出したご当地バーガーが・・・、『うずまバーガー』・・・であります。
《仕様》
バンズには、小麦粉をもとに香りの良い大麦を配合し上から見ると渦巻き状にふんわりと仕上げました。製作は市内にある授産施設に依頼し、味良し香り良しの極上バンズができあがりました。パティには、栃木県全域の地域資源であるとちぎ和牛を使ったソーセージです。通常のソーセージは豚肉のみを使いますが、それにとちぎ和牛を混ぜ渦巻き状に巻き上げたものをパティとして使いました。レタスは県内産を使用、トマトは県全域の地域資源であり栃木市産の「赤い恋人」を使用しました。ピクルスは栃木市の地域資源であるひめきゅうりを加工したものであります。ソースは、市内産のトマトを使いサルサ風ソースに仕上げました。ネーミングは、バンズとパティの渦巻きと、当市中心部を流れる母なる川、巴波川(うずまがわ)から、『うずまバーガー』とネーミングいたしました。
このうずまバーガーは、生産者の顔が見える安心安全である地元産材料をふんだんに使い、新鮮で、美味しく、そして楽しく食べられるものであります。栃木市民に愛され、県内県外の皆様に愛されることとで、栃木市に住んでいていつでも食べられ良かった、栃木市のうずまバーガーを食べに行きたいというような地域づくりを目指して活動してまいりました。
《検証》
そして、今年11月、当市で行われる最大のイベント”とちぎ秋まつり”において、これまでの活動の成果を検証するため産業と名産品会場に栃木YEGとしてうずまバーガーの販売ブースを設けました。店舗の準備・仕込み・販売・運営とメンバー一丸となって協力し実施しました。その甲斐あってか、用意した全てのうずまバーガーを売り切ることができ、多くの市民及び市外からの観光客の方々に喜んでいただき大きな収穫を得ることができました。
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効果・成果 |
平成19年10月に行ったオクトーバーフェストin蔵の街では、2日間の限定で500個の販売を行い、時間制限、一人当たりの個数制限を行いましたが短時間で売り切れてしまいました。イベント前とイベント後は、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、地元新聞、地元テレビ、雑誌等のメディアでも取り上げられ反応も良好でありました。市民からは、どこのお店で食べられるの? 今度はいつ食べられるの? と、大きな反響でありました。
また、今年11月は当市最大のイベント、とちぎ秋まつりには2日間で約26万人の方々が訪れ、その中で販売をいたしました。2日間開催の内、1日が雨天ということもあり苦戦を強いられましたが、1000個を完売しご購入いただいた皆様からの反応も、おいしい、また来たよ、と、大変講評でありました。
今後、これが市内でいつでもどこでも食べられるようになると地域の経済効果は計り知れないものになるものと思われます。
この事業を行ったことで、栃木市及び栃木県の地域資源(ブランド)を多くの方々に改めて認識していただけたこと、それによって我が故郷栃木を改めて愛していただけたことは、これからの私たちの地域づくりの大きな力となりました。
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連携単会名 |
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協力団体・企業 |
栃木市経済部商工観光課・農林課、JAしもつけ栃木支部青壮年部、栃木市農村女性部、株式会社スクラムフーズ、社会福祉法人なすびの里、川上パン教室
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開催場所 |
栃木市内で開催されるイベント、オクトーバーフェストin蔵の街(うずま公園・瀬戸河原公園)、とちぎ秋まつり(蔵の街大通り・蔵の街第一駐車場)
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開催期間 |
2007/4/25 - 2008/11/16 |
事業運営人数 |
250人
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関連事業継続回数 |
2回
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事業目的・目標 |
現在食の偽装や毒物混入等で不安が広がる中、生産者の顔が見える地元産の安心安全な食材を使い、地域の宝(ブランド)である資源を使った安心フードを、多くの市民や、当市を訪れる多くの方々に提供し喜んでいただくことで栃木市に住んでいて良かった、栃木市に行って見たいと思われるような魅力づくり、地域づくりの一助となることが目的で事業を実施しました。
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特徴・特色 |
青年部としていろいろなイベント等で食に関するブースを担当されますが、地域の資源(ブランド)を徹底的に活かし、地域の生産者や産業界等さまざまな異業種の協力を得て一つのものをつくりあげるということは、私たちYEGにしかできないのではないでしょうか。地域内の様々な方々から知恵をいただき、そしてまとめ一つのものをつくり上げることで、これに関わった全ての人達に喜んでもらえたということがこの事業の特徴であります。
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将来像・夢 |
現在はイベントの時だけの販売でありますが、今後、店舗を構え常設販売ができるような仕組みづくりを行うこと、また、これを取り扱ってくれる企業や個人店を市内に広く募集し、製造販売マニュアルを作成し伝授することで、多くの取扱店に成功してもらいたい。そして、うずまバーガーの栃木市とブランド化されそれを日本全国に発信し、多くの市民と栃木市を訪れる多くの方々に食べて喜んでいただくことと、数あるご当地バーガーの中でも良い評価が得られるようになることが夢。
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関連HP |
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