事業名称 |
第1回元気がでる勉強会「Kyoの商人(あきんど)塾」
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登録単会名 |
近畿/京都府/京都YEG |
テーマ |
京都人の思い込みに喝!
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事業内容 |
第1部 会員有志寸劇「ここが変だよ京都人!」
第2部 パネルディスカッション
コーディネーター佐藤弘樹氏(FM京都DJ)
パネリスト 浅田祐史氏(黒谷和紙の機織師)
道田淳氏(建築家)
吉田光一氏(町家再生を得意とする不動産管理士)
第3部 落語「はてなの茶碗」 桂都丸氏(落語家)
古都、観光都市、伝統産業と一部のハイテク企業の街・・・京都はそんなイメージの街ではないでしょうか。でも本当にそうなのでしょうか?景観論争の発端となった京都タワーは本当に京都には不似合いなのか・・・?京都ってホントに閉鎖的な商慣習なの?そもそも京都ブランドと言われているものの本質って???考えるほどに我々京都人こそが一番この街のことを分かっていないように思えました。観光産業、伝統産業、ハイテク産業以外の中小零細企業でも「京都」を活かす商売の仕方がきっとあるはず。「そと(海外や日本の他府県)から見た京都」という視点で、この街でのビジネスのあり方を一度リセットして考えてみようと思いました。
まず第1部では「ここが変だよ京都人!」と題して「京のぶぶ漬け」や「位取り」と言われる京都人の裏表気質や「ホンモノ、ニセモノ」といった京都人特有の価値観にスポットを当てた自虐的コントで問題提起をしました。
それを受けた第2部では札幌出身で海外勤務の経験をもち、外から見た京都を的確に語れる地元FM局の人気DJ佐藤弘樹氏をコーディネーターに起用。佐藤氏は「京都はおとなしく上品なシャム猫のイメージの都市でしょうが、ワンワン吠える野犬の顔を持った街でもあると思います」とのジャーナリスティックな観点からパネラー起業家の生の声を引き出します。パネラーには京都を離れたところから見た視点でビジネスに成功された3人の起業家をお迎えしました。もともと京都の名産であった黒谷和紙を使って海外にまで発信する高級ブランドバッグを商品化した浅田氏。京都産の和紙を洋モノとして京都から発信する、いわば「from Kyoto」の視点のビジネスです。京都出身で今は東京を活動拠点にしながら京都の高級老舗旅館の大改築をなした道田氏。「京都人が東京を拠点にすることでかえって京都がよく見える」と、いわば「return to Kyoto」」の視点のビジネス。最後は横浜出身で海外留学経験から自らのビジネスの拠点を京都に定めて町家再生(歴史的住居の活性化)に情熱を燃やす吉田氏。もともと地縁のなかった京都をビジネスステージに選んだ氏は「to Kyoto」の視点。それぞれがそとから見た京都の視点から、自らの成功体験をもとに京都人が気づいていないアドバンテージや発想の落とし穴を鋭く指摘してくれました。
熱いトークバトルで頭をひねったあとの第3部は一転してお笑いで京の商いを考えます。関西で人気の落語家・桂都丸氏が、古典落語の名作「はてなの茶碗」を披露。同じ関西でも京都人、大阪人の気質の違いなどを前口上にしながらお噺へ。油売りが手にした清水焼の安茶碗が、ひょんなことから評判になり公家や帝の聞き及ぶところとなり、ついには一千両の値打ちモノに化けるというお話です。このお話をどのように理解するかは会場の参加者次第ですが、「ブランド化」の無限の可能性と、安易なブランド化への警鐘との両面での示唆に富んだ好題で会場は笑いの渦に包まれながら閉幕となりました。
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効果・成果 |
「楽しく笑いながら考えさせられた」。そんなお声を青年部会員参加者はもとより、親会会員や一般来場者からもたくさんいただきました。硬くなりがちなシンポジウム形式の勉強会を前後に意味のあるお笑いを挟んだことで、いい流れができました。京都ブランドを賞賛するような勉強会が多い中で、あえて自虐的な提言からスタートしたり、お笑いを組み込むことで参加者にとっては想定外の論理展開になったことが反響を生んだと考えています。青年部のみならず親会や一般参加者に対しても京都YEGの活動をひろくPRできる機会となりました。
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連携単会名 |
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協力団体・企業 |
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開催場所 |
京都商工会議所 講堂
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開催期間 |
2007/7/26 - 2007/7/26 |
事業運営人数 |
57人
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関連事業継続回数 |
2回
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事業目的・目標 |
京都ブランドにあぐらをかくなかれ。ホンモノ志向の京都をあらゆる業種でもっと商売に活用すべし。その発想の転換点となる「V字」ポイントを、今年度の会長テーマである「スマイル」に因んでみんなで笑いながら考えましょうという企画です。因みに当初の事業テーマは「京都をぶっ壊す」でした。過激すぎて変更になりました。これが京都人気質です。
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特徴・特色 |
会長テーマであるスマイル=「笑い」をコンセプトにした意表をつく勉強会であったこと。
一般的に考えられている京都人の気位の高さを覆すような自虐的な視点から入り込んだこと。
京都のことだからこそ、あえて「京都の外から見た京都」を語れるパネラーを揃えたこと。
また地元有名キャストを含む5人のゲストのギャランティを含めて知恵を絞って30万円の予算で全てを仕切った高いコストパフォーマンスの事業であったこと。
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将来像・夢 |
2月に開催する第2回元気がでる勉強会では、今回の第1回で考えたことを京都YEGが具現化する機会と位置づけています。現時点で詳細は未定ですが「京都YEGカレー」を3種開発します。味を競うカレー祭典でもなく、地産の具を使ったカレーをつくって京都名物にしようという下心もありません。京都に何の縁もない定番人気メニューのカレーを京都YEG発の商品としてどう「料理」するか。奇しくも今年度会長テーマの「スマイル・元気」に通じるメニューです。このポピュラーで奥が広いメニューを一つの題材としてその商品開発からセールスプロモーション、そして実際の商品化にいたるまでのプロセスに青年経済人としてどのような知恵を盛り込めるか、それこそが勉強だと考えています。
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関連HP |
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